THE CRIMIEは2002年誕生した日本のブランドである。ロサンゼルスにおいて影響力のあるメキシコカルチャーをアメカジに落とし込んだスタイルを提案している。
CRIMIEとは「悪いこともした仲間」という古くからのスラングであり、それが転じて「過去から未来へ、ブランドを手にとる様々な人たち全てが大切な存在である」という意味合いが込められている。
ロサンゼルスとメキシコカルチャーと聞くとついコンプトンを連想してしまう。コンプトンとはアメリカで最も犯罪率の高い都市の一つである。

こんな感じのアメリカ最大級のギャングとメキシコ系ギャングの拠点が車で5分ほどの場所に隣接しているという。その為抗争が絶えず全米で最も犯罪率の高い地域になってしまっている。昔日本でも流行っていたカラーギャングの発祥の地でもある。基調カラーが青のクリップスと赤のブラッズは勢力を伸ばしアメリカの2大ストリートギャングにまで勢力を伸ばしてしまうのです。
話が逸れてしまいましたが今回紹介したいのはTHE CRIMIEのサイドゴアブーツとレースアップブーツの2点です。

このサイドゴアブーツがかなりのお気に入りです。サイドゴアブーツといえばかなり定番で今更これほどお勧めするまでもないように思いますがこのブーツの1番のお気に入りポイントはご覧の通りラバーの上の施された木目のラインとステッチ。さらに全体の美しいシルエット。定番のサイドゴアブーツでこれだけ際立たせる緻密な精巧は他に類を見ない。

またこの木目の色調も接妙である。かなり調べたがこのサイズ感と色調は見つけられなかった。ブランドの”らしさ”であるアメカジ風のスタイルはもちろんフォーマルにも履きこなせる万能なブーツである。CRIMIEの定番ブーツで毎年出ているようだが前回の木目の色調より2020の方が私は好みだ。微妙な違いだがわずかに明るくなっておりそれが昨年度のシリーズに唯一足りなかったパーツなのである。これが備わって至高のブーツが完成した。

この部分が最高に美しい。ありそうでなさそうな一見スタンダードだがそれでいてスペシャル感もあり一眼で惚れ込んでしまった。

そしてラバーヒールなのも履き心地を一層増してくれる。美しいシューズは履きづらい事が多いように思う。馴染んでくるとそれなりにもなるが馴染むまでが結構つらい。それに比べてこのブーツは最初に履いた瞬間から履き心地最高である。
なんなら2足欲しいところだがそれもつまらないので他にも探していたところもう一足気になるブーツを手に入れたそれが同じTHE CRIMIEのレースアップブーツである。

これもまた美しいシルエットである。ワークブーツとミリタリーブーツをクロスオーバーさせこちらもカジュアルでありラグジュアリー感もある。着こなしによってはフォーマルでも行けそうだ。

こちらはサイドゴアブーツに比べ最初の履き心地は最悪でした。。くるぶしが痛過ぎて二度と履きたくなくなるような痛みが一日中付き纏いました。。痛みがなくなっているのか慣れているのか気にならなくなってきたのは確か4回ほど履いた後でした。それでも気に入り過ぎて頑張って履きたくなるブーツです。

こちらはサイドゴアブーツを見分けがつかないほど一緒である。全体の皮が馴染んだ後はむしろ履き心地もよくなり履くのが楽しみになっていった。せっかくなのでブーツをコーデの中心にするために9分丈くらいのデニムに合わせて履いたりクロップドスキニーパンツに合わせるようにしています。自粛生活の中でなかなか履いて出掛ける事ができませんが早く終息しブーツを楽しみたいものです。